• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

新リガンド開発によるPET成体内線維連絡可視化法

研究課題

研究課題/領域番号 26560471
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

一戸 紀孝  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 微細構造研究部, 部長 (00250598)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードPET / コレラトキシン・ベータsubunit / リガンド
研究実績の概要

逆行性・順行性の脳内線維連絡トレーサーであるコレラトキシン・ベータ分画(CTB)に、PET visible tracerを付加して、脳の結合を生体内で確認し、結合部位(一方は深部)の二点間同時電気記録やDiffusion Tensor Imaging(DTI)などの非侵襲トラクトイメージングとの重ね合わせを行い、DTI可視化バンドルで実際どこが結合しているかを調べることを目標とする。本年度は、CTB自体が18Fの検知限界である4時間以内にどれだけの移動をするか調べた。その結果、ラットでは、この時間圏内に、大脳皮質の対側まで、シグナルが見えることが判明した。また、CTBに18Fを付加する手法を早稲田大学との共同研究により確立した。現在、いろいろな条件下で、可視化の手法を探っているところである。また、CTBにAlexa 555を付加した条件で、他者の動きに反応する領域であるFSTにトレーサーを注入して、それによって生体内で可視化された運動前野に電気記録電極を挿入すると、他者の動きと同じ動きを自分で行うと、どうような電気活動が起こることがわかり、世界で初めてマーモセットでミラーニューロンがあることを証明した。また、マーモセットの上側頭溝尾腹側に光沢に反応する領域を発見した。この領域にCTB-Alexa 555を注入するとMTcやTEOに標識が見られることがわかった。この中で、MTcもまた光沢に反応することがわかった。反応の程度と、刺激の各種パラメーターを調べるとMTcとその投射する上側頭溝尾腹側において、光沢に関与するscunessのパラメーターが偏っていることが、示され、この回路によって光沢反応に重要なscunessのパラメーターが伝達されることが、示された。これらの結果は、CTBにラベルした標識による生体内の線維連絡の検討が、有用であることが示されてた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] Mirror Neurons in a New World Monkey, Common Marmoset.2015

    • 著者名/発表者名
      Suzuki W, Banno T, Miyakawa N, Abe H, Goda N, Ichinohe N.
    • 雑誌名

      Front Neurosci.

      巻: 9 ページ: 459

    • DOI

      10.3389/fnins.2015.00459.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Functional columns in superior temporal sulcus areas of the common marmoset.2015

    • 著者名/発表者名
      Suzuki W, Tani T, Banno T, Miyakawa N, Abe H, Ichinohe N.
    • 雑誌名

      Neuroreport

      巻: 26 ページ: 1133-1139

    • DOI

      10.1097/WNR.0000000000000483.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi