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2014 年度 実施状況報告書

新しい在地の文化形成による現場型農村開発モデル研究

研究課題

研究課題/領域番号 26570004
研究機関京都大学

研究代表者

安藤 和雄  京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (20283658)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード国際研究者交流 / ブータン / バングラデシュ / 過疎問題 / 離農 / 農村開発 / 参加型農村調査 / 実践型地域研究
研究実績の概要

第1計画項目の研究打合せ会は、東南アジア研究所京滋フィールドステーションの月例会開催時に合わせて実施した。2014年度は8月、12月を除き原則月末の木曜日に東南アジア研究所にて開催した。
第2計画項目の参加メンバーの「研究現場」でのPRA(参加型農村調査)については、京都府南丹市美山町、京都府亀岡市、滋賀県湖北地方で予定どおり実施し、上記合同研究会において「焼畑の技術や知恵を活かした日本の里山再生と地域活性化の可能性」(湖北)、「ブータンの若手研究者の佐々里での経験」(美山町)、「 すいたん農園農業塾2014」(亀岡市)として発表しされた。またその成果の一部は、実践型地域研究ニューズレター『ざいちのち』No.66~69で刊行されている。
第3計画項目である美山町知井地区での参加型の草の根の国際ワークショップと海外の共同研究者によるPRAは、2014年11月15~17日にバングラデシュ、ブータン、インド、ミャンマーから各1名、ラオスから4名を迎えて実施され、あわせて「第6回 文化と歴史そして生態を重視したもう一つの草の根の農村開発に関する国際会議」を開催した。その成果は安藤・市川(編)(2015)で刊行されている。
第4計画項目の海外での現地調査については、安藤が、2014年12月及び2015年3月、バングラデシュのハティア島において現地NGOであるDUSのスタッフらとPRAを実施した。また、2014年8月30日~9月14日の間、京都大学国際交流科目と合同により、学生らとともに、東ブータンのタシガン県においてPRAを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画実施予算額がほぼ半額に査定減額されたが、他のプログラムと合同実施することで、ほぼ平成26年度の交付申請時の計画を実施することができた。

今後の研究の推進方策

2015年度も2016年度同様、本研究遂行のための研究打合せは、京滋フィールドステーション月例研究会の開催時に合同で開催していきたいと計画している。また、海外の共同研究者であるカウンターパートの日本への招へいや、海外の現場での参加型農村調査などについては、他の研究事業と合同実施することで、1年目同様に当初計画を達成し、結論として農村開発に関する新しいモデルの提言をおこないたいと考えている。また、バングラデシュにおいてはカウンターパートNGOがサイクロン減災プログラムに積極的に取り組んでいるため、参加型農村調査においてはこの点についても焦点をあて、災害対応についても農村開発のわくぐみの中で考察してみたい。2015年度は最終年であり、本研究の成果を活用して、展開をはかるために、科研A、そして、民間の研究助成などに積極的に申請していく予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 相互啓発実践型地域研究としての京都大学国際交流科目「ブータンの農村に学ぶ発展の在り方」現地スタディー・ツアー報告2015

    • 著者名/発表者名
      安藤和雄(他13名)
    • 雑誌名

      ヒマラヤ学誌

      巻: 16 ページ: 42-65

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 山カブの色と食感ー焼畑がカブの品質に及ぼす影響ー2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木玲治
    • 雑誌名

      ざいちのち

      巻: 67 ページ: 1

  • [学会発表] Farming Land as Habitat of Birds2015

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Ohnishi
    • 学会等名
      Symposium on Environment in Sustainable Development of Myanmar
    • 発表場所
      Ministry of Environmental Conservation and Forestry and Myanmar Environment Institute (MEI), Yangon, Myanmar
    • 年月日
      2015-02-13 – 2015-02-13
  • [学会発表] 東ブータンのカリン行政村(ゲオッグ)における休耕地(栽培放棄地)2014

    • 著者名/発表者名
      安藤和雄・内田晴夫・赤松芳郎
    • 学会等名
      日本熱帯農業学会第116回講演会
    • 発表場所
      九州大学箱崎キャンパス
    • 年月日
      2014-10-04 – 2014-10-05
  • [学会発表] アジアの過疎・離農問題に挑戦する実践型地域研究の取組2014

    • 著者名/発表者名
      安藤和雄
    • 学会等名
      第24回 日本熱帯生態学会年次大会(宇都宮)
    • 発表場所
      宇都宮大学峰キャンパス
    • 年月日
      2014-06-14 – 2014-06-15
  • [学会発表] Rural Development with the conservation of the wildlife in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Ohnishi
    • 学会等名
      International Conference on Green ASIA and Sustainability Forum Co-hosted by Eastern Asia University, Federation of Thai Industries
    • 発表場所
      The Association of Researchers & ANPOR, Chulabhorn Research Institute, Bangkok,Thailand
    • 年月日
      2014-06-07 – 2014-06-08
  • [図書] 第6回 文化と歴史そして生態を重視した もう一つの草の根の農村開発に関する国際会議 ―京都市美山町知井 2014年11月15日~17日― 報 告 書2015

    • 著者名/発表者名
      安藤和雄・市川昌広
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      高知大学自然科学系農学部門「中山間」プロジェクト ・京都大学東南アジア研究所実践型地域研究推進室

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公開日: 2016-05-27  

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