本研究は東日本大震災において甚大な被害を受けた東北最大の離島、気仙沼市大島にて継続的な復興支援活動を続けてきた建築、地域経済・公共政策、ランドスケープを専門とする研究者による学際的なアクションリサーチ手法による復興まちづくり、持続的な地域社会モデルの提示を目的に行われた。研究期間中16回開催された住民集会やワークショップ、新聞発行などを通じて復興状況に合わせて住民の意向に沿った復興支援を継続する中で現場からの研究、他地域の離島における観光復興の事例研究と課題や復興状況の進捗を共有するシンポジウムを通じた活動等から、復興過程におけるアクションリサーチの一つのあり方を示した点が本研究の成果である。
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