研究課題
(1)本研究の目的は、現代日本における<死>をめぐる現場に根ざした<ケア>のあり方に留意しつつ、人文社会科学からの研究成果を<ケア>の現場に反映させる道を図り、新たな「死のケア」の道を探ることにあった。(2)研究方法は、研究メンバーそれぞれによる<個人研究>と、メンバーが全体統合的 に実施する<共同研究>の二種を併せて絡ませながら行った。(3)これまでの研究成果の中間発表は、第1回目を平成27年度に岡山大学において、その第2回目を平成28年6月25日に東北大学で、共に公開シンポジウムとして開催し、フロアの参加者を交えた幅の広い検討の機会を得ることができた。(4)平成28年度には本研究の報告書刊行を準備したが、医療と宗教との兼ね合いに関する視点の欠如が判明し、作成を一年延期した。(5)平成29年度には最終年度報告書として、「老いと死を見つめる」(本村昌文)、「初めて患者の死 に遭遇した看護学生の経験」(近田真美子)、「死を見つめる~看取りの現場からの語り~」(工藤洋子)、「在宅緩和ケアの看取り をめぐる動物たち-患者と家族にとっての意味-」(相澤出)、「在宅慰労における臨床宗教師-超高齢多死社会に向けて-」(田中至道)、「言葉で<かたどる>哀しみ-追悼文の今昔-」(高橋恭寬)、「近代以降の死後の処理」(小田島建己)、「死を看取り続ける看護師の悲嘆過程」(近藤真紀子)、「二・五人称の死者-“死者の記憶”のメカニズム-」(鈴木岩弓)を収録した報告書を刊行した。
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『無量寿』
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『歓喜世界』
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『全国公立病院連盟会報』
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