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2014 年度 実施状況報告書

日本のカトリック教会による移住・移動者支援の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26580010
研究機関関西学院大学

研究代表者

白波瀬 達也  関西学院大学, 社会学部, 助教 (40612924)

研究分担者 高橋 典史  東洋大学, 社会学部, 准教授 (50633517)
星野 壮  大正大学, 文学部, 講師 (60725381)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード多文化共生 / 移民 / カトリック
研究実績の概要

移住・移動者とカトリック教会の関係については、日本カトリック司教協議会が刊行している書籍等を精査した他、「カトリック新聞」や「キリスト新聞」といった専門紙を主に活用した。
カトリック教会の移住・移動者への関わりについての全体的動向や方針を把握するために日本カトリック司教協議会の「難民移住移動者委員会」への聞き取り調査をおこなった。また、東京教区、さいたま教区、横浜教区、名古屋教区、大阪教区の外国人相談窓口の調査(構造化インタビュー)を実施し、各教区の特徴を明らかにした。
2014年9月には日本宗教学会第73回大会(同志社大学にて開催)にてパネル報告「日本のカトリック教会の在日外国人支援にみる『多文化共生』」をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者においても研究分担者においても2014年度に予定していたカトリック教会による外国人相談窓口の5箇所について、現地調査を実施し、各教区の特徴を明らかにすることができた。また、関連書籍・専門紙の精査も予定していた通り遂行することができたため、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

2014年度は全国に計16箇所あるカトリック教会による外国人相談窓口のうち5つを調査することができた。2015年度は残り11箇所の外国人相談窓口を調査し、全体的な見取り図を提示する予定である。また、調査結果については、学術ジャーナルに投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2014年度に予定していた出張が調査対象者の都合により、2015年度に実施することになったため。

次年度使用額の使用計画

2014年度に使用することを想定していた出張旅費の一部を2015年度に使用する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 宗教組織によるインドシナ難民支援事業の展開 ―立正佼成会を事例に2015

    • 著者名/発表者名
      高橋 典史
    • 雑誌名

      宗教と社会貢献

      巻: 4(1) ページ: 1-25

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 人の移動と宗教についての予備的考察 ―現代日本のニューカマーの場合2015

    • 著者名/発表者名
      星野 壮
    • 雑誌名

      豊山教学大会紀要

      巻: 43 ページ: 85-111

  • [雑誌論文] 外来仏教の日本進出に関する一考察2015

    • 著者名/発表者名
      星野 壮
    • 雑誌名

      大正大學研究紀要

      巻: 200 ページ: 49-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代日本の「多文化共生」と宗教 ―今後に向けた研究動向の検討2014

    • 著者名/発表者名
      高橋 典史
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要

      巻: 52(2) ページ: 73-85

  • [学会発表] カトリックによる在日外国人支援の歴史と現状2014

    • 著者名/発表者名
      白波瀬 達也
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2014-09-14
  • [学会発表] 日本におけるインドシナ難民の受入・定住化とカトリック教会2014

    • 著者名/発表者名
      高橋 典史
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2014-09-14
  • [学会発表] カトリック教会とデカセギたち―「共振」の諸相―2014

    • 著者名/発表者名
      星野 壮
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2014-09-14

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公開日: 2016-05-27  

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