研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は日本の「高齢者介護映画」に着眼し、つぎの2つの成果をあげた。まず、1973年の豊田四郎監督『恍惚の人』から今日までの高齢者介護映画において、「高齢者患者と介護者の人物造形」と「彼らを取り巻く社会環境」を検証したこと。これによって、日本の高齢者介護の「映像表象史」が構築できた。つぎに、2000年代に入って盛んに制作されている外国の「高齢者介護映画」をパースペクティヴに入れ、「日本」の高齢者介護表象との比較考察を行い、日本独自の高齢者介護表象を浮き彫りにすることができた。
人文学 芸術学 芸術学・芸術史・芸術一般