昭和時代に記録された私的な記録であるホームムービーを、社会で共有すべき公的な文化資源としてい位置づけ、それらを活用する「地域映画」という手法を開発し長野県安曇野市を対象に実践を行った。「地域映画」とは「地産地消の映画づくり」である。地域で掘り起こされたホームムービーや地域の方々のインタビュー、童謡や唱歌などの合唱や演奏など、映画に必要な要素を地元住民たちで担い多世代が参加した。完成した地域映画「よみがえる安曇野」は市内の公民館や学校の授業ですでに30カ所以上で上映が行われている。本研究により「地域映画」という手法はホームムービーと地域住民を結びつける方法論として有効であることがわかった。
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