オーデンのリブレット及びラジオドラマとマクニースのラジオドラマを、可能なものは草稿も見て、完成した脚本のテクストと比較した。ラジオドラマの場合、放送テープのデジタル化したものを聴取して音楽の使用法を検討した。オーデンはストラヴィンスキーに英詩の韻律の特徴と音楽の付しかたを教えており、リブレットを書く際にもここはアリアでもレチタティーヴォでも構わないという柔軟性に富む指示をしている箇所が多数あった。マクニースはオーデンほど音楽に熱心ではないがDark Tower の成功における作曲家ブリテンの貢献を大きく評価しており、音楽以外の効果音にもこだわっていることが判った。
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