パリ国立3機関(エコール・デ・ボザール、アール・デコ図書館、ギメ美術館)が収蔵する、日本の文化財トロンコワ・コレクションを、美術と文学を折衷した関心と視点で研究。ボザール所蔵コレクション499点(申請者確認では、肉筆絵画60点、版画355点、版本45点、計460点)を中心に、日本美術品を受容した歴史的・文化的背景を、当時パリを席巻したジャポニスム美術の潮流に乗った文筆家たちの資料で文学的基盤で固め、これまで理念に偏って分析されてきた「コレクション」を客観的に検証可能な議論の対象とした。本報告書は、当該各3機関蔵の肉筆画目録を刷新し、新たに撮影した画像を収録したものである。
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