2015年度は国際学会で口頭発表をした。2016年度は、前年度の方針を転換し、明末の白話短編小説の英語による翻案作品の分析に重点を移した。秋の口頭発表を踏まえ論文「「杜十娘怒沈百寶箱」の翻案について―「杜十娘」からMiss Tuへ―」、さらに「翻案作品分析からみた「杜十娘」」を発表した。2017年度は、「近代知識人の古典小説観について―林語堂をてがかりに」と題した口頭発表を行い、関連論文は翌年度「林語堂による英訳『鶯鶯傳』について」として発表した。同じ作品について特に作品の序文についての論文を執筆し、『林語堂による英訳「鶯鶯傳」前書きの検討』を発表し、前述の論文を補足することができた。
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