コミュニケーション文体論の学術的意義とその教育性・社会性・国際性に関する研究

2016 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 26580087
• 研究機関: 兵庫県立大学
• 研究代表者: 寺西 雅之 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (90321497)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 文体論 / コミュニケーション / 英語教育 / 翻訳 / 文学テクスト / ナラティブ

研究実績の概要

平成28年度は、本研究の集大成として、(1)国際文体論学会（Poetics and Linguistics Association)での発表、(2)英学シンポジウム「文体論で極める文学とコミュニケーション」の開催などこれまでの研究成果の発表を積極的に行った。まず(1)では、“A stylistic analysis of plebeian narrative: A case study of two elderly women at a Japanese nursing home”および“Reading authentic materials: A qualitative study of highly successful foreign language learners’ interviews” というタイトルで発表を行った。本学会は、多様なテクストのナラティブおよび文体分析を専門とする学会であり、これは本研究テーマに直接関連する内容であった。さらに、本学会終了後には参加者のMichael Toolan氏(University of Birmingham)、Geoff Hall氏（University of Nottingham）、Marina Lambrou氏（Kingstone University）らと文体とコミュニケーションに関する今後の研究活動に関して意見交換を行っている。一方(2)は、斎藤兆史氏（東京大学）、田畑智司氏（大阪大学）らを招聘した公開シンポジウムであり、筆者は、「文体論の学術的意義―文学批評からコミュニケーション研究まで」と題して発表を行った。この他に、文学文体論の論文“A Stylistic Analysis of Herzog”がM. Burke編Stylistics(Routledge, 2017)に集録された。

研究成果

• [雑誌論文] 「グローバル人材」育成プログラムの現状と今後の課題～現役国際人へのインタビュー調査から～ (2016)
  • 著者名/発表者名: 金谷和香、鎌田那奈、竹野朝美、寺西雅之
  • 雑誌名: 『兵庫県立大学知の交流シンポジウム2016要旨集』 巻: - ページ: 63
  • オープンアクセス
• [学会発表] 文体論の学術的意義―文学批評からコミュニケーション研究まで (2016)
  • 著者名/発表者名: 寺西雅之
  • 学会等名: 英学シンポジウム『文体論で極める文学とコミュニケーション』
  • 発表場所: 兵庫県立大学姫路環境人間キャンパス（兵庫県姫路市）
  • 年月日: 2016-11-19 – 2016-11-19
• [学会発表] クラスルームで学ぶUK ROCK―英語学習から社会・文化研究へのステップに― (2016)
  • 著者名/発表者名: 寺西雅之
  • 学会等名: JACET文学教育研究会2016年10月例会
  • 発表場所: 同志社大学（京都府京都市）
  • 年月日: 2016-10-22 – 2016-10-22
  • 招待講演
• [学会発表] Reading authentic materials: A qualitative study of highly successful foreign language learners’ interviews (2016)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Teranishi and Masako Nasu
  • 学会等名: A stylistic analysis of plebeian narrative: A case study of two elderly women at a Japanese nursing home
  • 発表場所: カリアリ大学（イタリア）
  • 年月日: 2016-07-30 – 2016-07-30
  • 国際学会
• [学会発表] A stylistic analysis of plebeian narrative: A case study of two elderly women at a Japanese nursing home (2016)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Teranishi
  • 学会等名: 国際文体論学会（Poetics and Linguistics Association）第36回大会
  • 発表場所: カリアリ大学（イタリア）
  • 年月日: 2016-07-29 – 2016-07-29
  • 国際学会
• [図書] Scientific Approaches to Literature in Learning Environments (2016)
  • 著者名/発表者名: P. M. Bal, M. Baaksma, M. Burke, S. C. Chard, A. Chesnokova, O. Fialho, F. Hakemulder, D. Hanauer, T. Janssen, F. Y. Liao, S. Liu, M. Malberg, D. S. Miall, M. Nasu, T. Nishihara, D. Peplow, V. Sotirova, P. Stockwell, M. Teranishi, O. Vassallo, V. Viana, C. Zhang, Z. Zhang, S. Zyngier
  • 総ページ数: 326(167-187)
  • 出版者: John Benjamins