研究課題/領域番号 |
26580111
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
坂部 俊行 北海道科学大学, 工学部, 准教授 (70337062)
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研究分担者 |
柴田 晶子 札幌大谷大学, 社会学部, 教授 (40289690)
三浦 寛子 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (60347755)
竹村 雅史 北星学園大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60353215)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 英語教育 / ESP / 海外インターンシップ / ミスコミュニケーション / ビジネスコミュニケーション |
研究実績の概要 |
グローバル人材育成のための海外インターンシッププログラムのモデル開発を進める中で、海外とやり取りをする日本人就業者、そして日本人とやり取りをする外国人就業者が、どのようなミスコミュニケーションを経験してきているのかを知ることも重要であるそこで、上記両者にインタビュー調査を実施した。インタビューは、海外企業と長い間ビジネスや共同研究をしてきている日本人、タイそしてアメリカにおいて、日本の企業や教育機関と仕事をしている外国人を対象とした。 皆に共通していたことは、電話でのやりとりには困難を感じていたことであり、そのため、メールで内容を再確認するなどして、誤解や間違いを回避していた。しかしメールに関しても、ミスコミュニケーションが起こることがわかった。日本人の場合、時候の挨拶や用件とは直接関係のない内容をメールに書いたり、追伸などを記載する場合があり、重要なポイントが見逃されたり、伝わらなかったりすることも少なくない。必要な事柄や重要な項目は、メッセージの中で前後させず、順序立てて箇条書きに明記する必要性をコメントする海外就業者がいた。 1980年代、バブル期に海外進出をする日本企業が増加し始めた。当社は日本のビジネス文化、ビジネス習慣を海外に押し付ける傾向にあったが、その後は各国の商文化や生活習慣を尊重するようになり、日本が歩み寄りをするようになった。 海外との打ちあわせや交渉場合、単に外国語が堪能ということだけでは不十分であることを、本モデルに組み入れる必要性がわかった。現地へ派遣する際、可能な限り事前研修において語学力同様、コミュニケーション力の育成、そして派遣国に関する情報収集と異国の地での柔軟な適応性を養わさせることが重要である。 今後は、さらにミスコミュニケーションの事例を収集・分析し、学生指導へ組み入れていく。
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