研究課題/領域番号 |
26580128
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
加藤 聖文 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (70353414)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 日本史 / 国際関係 / 外交史 / 政治学 / 西洋史 |
研究実績の概要 |
2015年度はバチカン秘密公文書館・イタリア国立外交公文書館・スイス連邦公文書館において関連資料の調査収集を行った。バチカンに関しては、1938年以降の文書が非公開になっていたため、それ以前の満洲国におけるバチカンの活動に関する文書を収集し、あわせて現地アーキビストから各教区文書館に所蔵される日本・満洲国関係文書の所在情報を入手した。また、イタリア国立外交公文書館ではイタリア降伏後の日本・満洲国とイタリアとの財産処理に関わる文書を収集した。さらに、スイス連邦公文書館では、大戦末期のスイス経由の和平交渉および戦争終結直後の連合国による日本資産接収に関わる文書を収集した。 この他、年末に台湾中央研究院において成果報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バチカンでは公開制限のため目的とする文書のすべてを収集することはできなかったが、公刊資料集によってそれを補うことができる。また、教区文書館の存在と所蔵資料情報を入手し、最終年度にこれらも調査対象とする必要が生じてきた。 その他、スイスではアーキビストの協力などによって満足できる調査ができ、多くの資料を収集した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度はスペイン・ポルトガルでの調査を実施すると同時に、フランスのパリ教区文書館に関連資料が存在することが判明したので、追加で調査を行う。なお、トルコはテロ問題などの懸念材料があるので、状況を見つつ判断したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度にスペイン・ポルトガル・フランス・トルコを調査するための費用として次年度へ繰り越したため。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度にスペイン・ポルトガル・フランス・トルコにて調査を行う。
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