研究課題
挑戦的萌芽研究
西暦13-14世紀にモンゴル帝国支配下の中国地域で編纂された漢文資料中にみえる非漢語人名について,その原語(モンゴル語,トルコ語,ペルシア語,アラビア語,チベット語など)表記を同時代の諸言語資料の用例に基づきつつ再構成することを課題とした。特に,モンゴル帝国支配層の中枢で主要な文字表記システムとされたウイグル文字による表記形式を重点的に収集しつつ,その漢語音写形式との比較検討に重点を置いた。この作業を通じて,個々の漢字に反映されるウイグル文字を体系的に解明することを目的とした。
中央ユーラシア史