松脂と琥珀原石を使い固定回転装置を作り制作復元実験を行い、制作技法は解明できた。しかし、松脂説は成立しないと判断された。琥珀平玉と北海道産、サハリン産、久慈産の琥珀および松脂をFT-IR法で化学分析しスペクトル・チャートを比較した結果、どれも含有成分のチャートが類似し琥珀産地を確定できず、特に松脂は判定できなかった。琥珀平玉の劣化要因に何らかの人工力が加わっていると推定されたが、解明できなかった。 続縄文文化の形成には、九州に朝鮮半島から伝来した弥生文化のエンタシス形管玉等の技術が間接的に影響していることが考察された。それが、続縄文文化の形成要因の一つになっていると考えられる。
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