研究課題/領域番号 |
26580142
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
宮岡 邦任 三重大学, 教育学部, 教授 (70296234)
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研究分担者 |
元木 理寿 常磐大学, コミュニティ振興学部, 准教授 (10449324)
長谷川 直子 (石黒直子) お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60433231)
谷口 智雅 三重大学, 人文学部, 特任教授 (70449320)
大八木 英夫 日本大学, 文理学部, 助教 (50453866)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | フィールドワーク / 地理教材 / 地域学習 / 小学校社会科 |
研究実績の概要 |
前年度に検討を行った自然災害・防災について,さらに継続して調査を行い教材の内容の充実を図ることを目的として,活動を行った。三重県小学校で使用している社会科教科書を基に,地理学の基本をどの程度おさえていることが授業実施をする際に必要か,さらに通常の授業の中にどのような自然災害や防災のエッセンスを加えることが出来るかについて検討した。 地理学の基本については,フィールドワークをどのように活かすか,地域学習を行う中で授業者が当該地域についてどの程度理解しているかが課題であることが明らかになってきた。自然災害・防災についても,地域学習の延長線上にあることが明らかとなってきた。 このような状況を踏まえ,鹿児島県沖永良部島をフィールドに,地区(字)ごとに残る湧水や暗川の基本的な水質特性を明らかにするとともに,幾つかの湧水に関して住民の利用実態と管理に関する調査を行った。また,現地における初等教育現場の教員の実態について,地域学習に関わる現状の聞き取りを行った。 三重県のフィールドについては,高校地理Bで扱われている地形条件を基に,小学校社会科での地域学習を実施する際に,最低限必要と思われる知識について確認するための現地確認を行い,教育学部社会科教育講座の学生に現場で説明などを行う中で,教材に入れるべき情報の取捨選択を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初等教育現場における地理的素養の理解度については,市教育委員会からの情報収集などにより,概ね把握できた。また,社会科教科書や地理教材についての検討と解析から,地理の基本的な理解のための課題についても抽出できた。教材の作成に取りかかっている段階であり,来年度の試用に向けて作業を進めており,この進捗状況は,当初の予定通りと判断している。
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今後の研究の推進方策 |
さらに,現場の教員等から聞き取り調査,現地調査を行いながら,地理教材の作成を進めていく。 作成した地理教材については,現場の教員に試用して貰うなどしながら,質の向上に努めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
現地調査の回数が少なかったことと,予定よりも短期であったことにより,余剰が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
補足調査を行うことと,小学校での授業実践の機会を増やすことでの旅費として使用する予定である。
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