東アジア都市社会における多文化主義の萌芽と幸福観の変容――比較民族誌的アプローチ

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26580149
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 文化人類学・民俗学
• 研究機関: 国士舘大学
• 研究代表者: 土佐 昌樹 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (10237084)
• 研究協力者: Yoon In-Jin 高麗大学, 教授 ; Lee Chang-Won 国際移住機構, 研究員 ; Lee Jasmine B. , 国会議員 ; Kim Hyun-Mee 延世大学, 教授 ; Jung Hye-sil MWTV, 代表 ; Park Hyung-sik 仁川ハンヌリ学校, 校長 ; Chee Wai-chi 香港大学, 教授 ; Gordon Mathews 香港中文大学, 教授 ; Maria Tam 香港中文大学, 教授 ; Tess Ubamos Bayanihan支援センター, 代表 ; Naran Bilik 復旦大学, 教授 ; Pan Tianshu 復旦大学, 教授 ; Zhu Yuan 上海社会科学院, 研究員 ; Yuan Hao 上海大学, 社会学院, 教授 ; Chua Beng Huat シンガポール国立大学, 教授 ; Daniel Goh シンガポール国立大学, 教授 ; Soo Jiuan Ta シンガポール国立大学, 教授 ; Ramesh Ganeson Onepeople. sg, 代表 ; Huang Chihuei 中央研究院, 研究員 ; Yobu Losing 中央研究院, 研究員 ; Peter Nguyen Van Hung ベトナム人移民支援オフィス, 代表 ; Daiyogon Mayumi 居留問題を考える会, 代表
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 多文化主義 / 幸福 / 東アジア / マイノリティ / 比較民族誌

研究成果の概要

東アジアの都市社会（ソウル、上海、香港、東京、シンガポール、台北）で始まりつつある多文化主義的な運動・政策と幸福観の変容との関係を明らかにし、そこに社会全体の矛盾と可能性が圧縮的に表現されているという仮設から、民族誌的な比較研究の新たな展開を探った。学校、NGO、メディアなどホスト社会とマイノリティとの接点（コンタクトゾーン）に注目し、専門家や関係者に対するインタビューを繰り返した。現在とのところ、東アジアの多文化主義はナショナリズムの延長線上にあり、マイノリティは包摂と排除の力学で翻弄されながらも、独自の文化的運動を展開しており、そこに明日の東アジア社会の可能性が映し出されている。

自由記述の分野

文化人類学