本研究は尖閣諸島問題を外交史的に検証することを目的とし、本年度は国内では北海道大学、京都大学や外務省外交史料館等で史料調査を行い、国外では台湾の中央研究院で調査、資料収集を行った。また、成果として「中華民国外交档案所見的日華断交──以椎名悦三郎訪台前提条件為中心」などの論文を発表したほか、国際学会などに精力的に参加・報告し、尖閣諸島問題について内外の研究者とも積極的に意見交換、情報交換をおこなうとともに、この2年間の集大成の報告となる「尖閣諸島問題の外交史的検討」(第四回東シナ海問題研究会)を発表した。今後、内外の研究者とともに論文集を公刊する予定である(東大出版会から内諾を得ている)。
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