研究費受給期間内に明らかになった主な研究成果の要旨は以下のとおりである。1)べ平連に関する米軍諜報文書が1920年代前半の「ホワイト戦争計画」を起源とする米軍による組織的な民間人監視活動の歴史の流れの中に位置づけられる性格の文書であることがおよそ明らかになった。2)上記文書に記載されていた情報について、ベ平連関係者への聞き取り調査や既存の文献・資料との照合調査の結果、これまで本物の脱走兵と思われていた兵士3名が実はスパイ兵士であることが判明した。3)これまで十分な解明がなされてこなかった「外国人べ平連」メンバーの活動実態と日本人べ平連メンバーとの関係性が徐々に見えてきた。
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