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2014 年度 実施状況報告書

貧困の罠がある資本蓄積モデルのマクロ経済実験

研究課題

研究課題/領域番号 26590027
研究機関近畿大学

研究代表者

山田 克宣  近畿大学, 経済学部, 准教授 (80533603)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードマクロ経済実験 / 顕示的消費 / 貧困の罠
研究実績の概要

初年度はマクロ経済実験実施にあたって、web上で実行可能なプラットフォームの作成について試行錯誤を行った。マクロ実験の理論的根拠となるYamada (2008, JEBO)の研究では被験者のもつ”社会的規範”によって、ゲームの進行パターン(経済の成長パターン)が異なることが示唆されている。成長パターンの違いは毎時点の異なったナッシュ均衡の繰り返しと考えられるが、コンピューター上で毎時点の均衡をどの様に計算すれるかについて、調査サイト構築のリサーチ・パートナーとなる(有)ベータ社の山本代表とディスカッションを繰り返し、効率的なプラットフォームの構築を目指している段階である。

これまで分かったことは、通常のミクロ経済実験、もしくはマクロ経済実験と比較して今回のプロジェクトでは均衡解を導出するアルゴリズムが複雑になり、セカンドプライスオークションの簡便な枠組みが使えないということである。この予期せざる問題のため、初年度については被験者を用いた実験を行いデータを収集することを断念し、リサーチ目的に合致した実験プラットフォームの構築に専念することになった。

この様な作業の一方で、2014年6月にバルセロナで行われた実験マクロ学会に参加し、数々の参加者と情報交換を行った。特に、Pompeu Fabra大のナゲル教授と最近の実験動向について討議し、本プロジェクトの実施にあたってのアドバイスを得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記のように、実験実施用のwebサイト構築に技術的な問題が発生した。バルセロナの実験マクロ学会で得られたフィードバックを手がかりその問題を克服したい。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り、実験サイトの構築後は被験者の参加のもと実験データを収集して参りたい。本年度で50人程度のデータを回収する予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験調査サイトについて、構築のためのデザインのディスカッション段階であるために、完成サイトを納品するに至らなかった。このため支出が予定よりも遅くなっている。

次年度使用額の使用計画

調査サイトの構築に用いられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Can We Steer Income Comparison Attitudes by Information Provision?: Evidence from Randomized Survey Experiments in the US and the UK2015

    • 著者名/発表者名
      Katsunori Yamada
    • 学会等名
      Barcelona GSE summer forum
    • 発表場所
      Universitat Autonoma de Barcelona (スペイン)
    • 年月日
      2015-06-11 – 2015-06-12

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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