中西部アフリカでは,米の国内生産が需要増加に追い付かず,輸入が急増している.本研究は,カメルーンの陸稲を対象に実験オークションを実施し,消費者支払い意志額の推計を行った.現地調査からは,国産米の認知度は低いが,国産米に対する評価が試食前より試食後に増加することがわかった.また,米を調理した際の膨張率が高い米を好む消費者は,輸入米よりも膨張率の高い国産米への支払い意思額が高いこと,砕け米の混入率など,米の形状に関する同質性を好む被験者や,味と香りを好む被験者は国産米への支払意思額が低い傾向があることなどが明らかとなった.
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