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2016 年度 実績報告書

政治経済学実験の新たな方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26590044
研究機関高知工科大学

研究代表者

肥前 洋一  高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (10344459)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード政治経済学 / 実験経済学 / 実験政治学 / 実験室実験 / 投票
研究実績の概要

最終年度は、論文Mifune他(2016)を学術誌PLoS ONE(Journal Citation Reportsの学際的研究分野で63誌中11位、Impact Factor = 3.057)に掲載するとともに、実験参加者175名の実験室実験を実施して分析結果をEconomic Science Association(実験経済学の国際学会)のAsia-Pacific Meetingで報告した。
論文Mifune他(2016)では、心理学者と経済学者が協働し、先制攻撃ゲーム(Simunovic他(2013), "Preemptive Strike: An Experimental Study of Fear-based Aggression," J Exp Soc Psychol 49: 1120-1123)を用いた実験室実験を実施して、互いに攻撃されるか分からない状況に置かれたときの先制攻撃(コストを支払って先に相手を攻撃することにより攻撃されるのを防ぐこと)の頻度を個人と集団(3人による合議)の間で比較した。集団が個人に対峙したときのみ攻撃率が高まることが観察された。
Econ Sci Assocで報告した実験室実験では、投票の実験において投票へ行く費用を金銭で与える場合と機会費用として与える場合を比較し、投票率に対して(被験者内でも選挙ごとに変化する)金銭的費用は負の影響を与えるものの、(被験者内では変化せず被験者間でのみ異なる)機会費用は影響しないことが観察された。
研究期間全体を通じては、従来の実験経済学の方法で得られたデータを経済学以外の分野の観点から解釈したり、従来の実験経済学の方法とは異なるインセンティブの与え方をした実験を実施したりすることによって、他分野の研究者にも受け入れられやすい政治経済学実験を例示することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Preemptive Striking in Individual and Group Conflict2016

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Mifune, Yoichi Hizen, Yoshio Kamijo and Yoshitaka Okano
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 11(5) ページ: e0154859

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0154859

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Monetary Costs versus Opportunity Costs in a Voting Experiment2017

    • 著者名/発表者名
      Yoichi Hizen
    • 学会等名
      The 2017 Asia-Pacific Meeting of the Economic Science Association
    • 発表場所
      国立台湾大学, 台北, 台湾
    • 年月日
      2017-02-17
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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