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2014 年度 実施状況報告書

ファミリービジネスの事業承継における金融手法の活用

研究課題

研究課題/領域番号 26590061
研究機関長崎大学

研究代表者

吉田 高文  長崎大学, 経済学部, 教授 (60210697)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードファミリービジネス / 事業承継
研究実績の概要

平成26年度は資料収集、文献解題および実態調査を行った。また、国内学会および国内研究会での研究報告をそれぞれ1回行った。
資料収集および文献解題では、ファミリービジネス研究に関して、Carr Jon C. et al.,“A Measure of Variations in Internal Social Capital Among Family Firms”Entrepreneurship Theory and Practice,pp.1207-1227,November 2011等の論文、および企業価値評価に関して、岡部勝成「キャッシュ・フロー情報による中小企業の企業価値評価」『会計・監査ジャーナル』第19巻第10号, 107-116頁, 2007年10月等の論文を参考にした。実態調査では長崎市内の個人経営事業者3人にインタビューを行った。また、投資信託会社1社の法人担当者に聞き取り調査を行い、個人事業者やファミリービジネスに対する金融支援の実態を理解した。
国内学会報告では、日本産業経済学会第65回研究部会(平成26年5月5日、常盤大学)において、「中小企業の企業価値評価」の論題で研究発表を行った。また、平成27年3月2日に長崎大学で科研費研究発表会を開催し、「中小企業の企業価値評価におけるアンレバードβとリレバードβ」の論題で研究発表を行った。以上の研究成果を論文としてまとめる作業に取りかかっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

地元地域のファミリービジネスの実態調査が十分ではない。なかなかすぐには調査に対する理解や協力がえられないためである。引き続き努力して協力を依頼する。この点以外はおおむね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

ファミリービジネスに従事する高齢経営者の事業継続と生活支援をいかに両立させるかを念頭に置きながら、実態調査と金融スキームの研究を進めていく。具体的には金融庁や経済産業省なども推進しているABL(動産・売掛金担保融資)型の金融スキームやリバース・モーゲージのような流動化手法の活用について検討する。必要があれば金融庁や中小企業庁および金融機関での資料収集やインタビューを行う。

次年度使用額が生じた理由

研究計画調書で計上していたノートパソコンの購入を行わなかったため、物品費が予定額より少なくなったためである。

次年度使用額の使用計画

全体の基金額が大きくないため、パソコンのような10万円を超える設備備品の購入は見送り、消耗品費や旅費を中心に適正に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中小企業の企業価値評価におけるアンレバードβとリレバードβ2015

    • 著者名/発表者名
      吉田高文
    • 学会等名
      科研費研究発表会
    • 発表場所
      長崎大学(長崎県長崎市片淵4-2-1長崎大学経済学部)
    • 年月日
      2015-03-02
  • [学会発表] 中小企業の企業価値評価2014

    • 著者名/発表者名
      吉田高文
    • 学会等名
      日本産業経済学会第65回研究部会
    • 発表場所
      常盤大学(茨城県水戸市見和1-430-1)
    • 年月日
      2014-05-05

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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