研究課題/領域番号 |
26590082
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
町田 祥弘 青山学院大学, 会計プロフェッション研究科, 教授 (50267431)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 監査の品質 / 監査時間 / 監査計画 / 監査報酬 / 監査手続 |
研究実績の概要 |
当年度は、まず、主に海外の学術雑誌及び学位論文やWorking paper 等における実証研究での監査の品質の取扱いを検討するとともに、一般の財やサービスにおける品質に関する研究として、サービス業における品質に関する文献を検討した。 また、わが国の監査法人に所属する監査担当者に対して、パイロットテストとして、監査時間に関するヒアリング調査を実施し、次年度における調査項目の識別等を行った。 他方、海外については、アメリカの「監査品質センター」及び英国のイングランド・ウェールズ勅許会計士協会を訪問し、意見交換を行う予定であったが、研究の進捗上、日本国内でのヒアリングを優先したことから、これらの訪問調査は、次年度に回すこととなった。 また、当年度に予定していた、データ収集については、わが国については日経NEEDS、海外についてはアメリカのAudit Analytics から、監査の品質に関連する各種指標を算定するためのデータを収集するとともに、被監査企業ごとに、①企業の財務データ、②担当監査事務所のデータ(規模や訴訟の状況、監査保険の適用等の概要)、及び③監査報酬や監査担当者の人数や経験年数等の監査関連データの整理を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外での調査は次年度に繰り越すこととなったものの、文献調査、国内のパイロットテスト、海外及び国内でのデータ収集については、概ね予定通り進めることができたことから、初年度における達成度は「おおむね順調に進展している」と評価している。
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今後の研究の推進方策 |
第2年度においては、第一に、海外での調査を進めることが必要である。また、国内での調査を本格化させるとともに、一定の段階において、ワーキング・ペーパー又は学会報告等を行い、初年度に実施できなかった研究成果の公表を進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定額と使用額の差異が生じた最大の理由は、第1年度に予定していた海外調査を第2年度に繰り越したことにある。また、謝金は計上してあったが、第1年度のパイロットテストでは謝金の支払の必要なく調査が実施できたことも影響している。
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次年度使用額の使用計画 |
第2年度において、初年度から繰り越した海外調査を実施すること、及び国内調査を本格化させることによって、繰り越し分を使用する計画である。
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