本研究では,文献調査と現地調査により和歌山県内で設置履歴のある小学校,および廃校の変遷史と地域の歴史,社会背景などを体系的に一覧整理し,学校変遷と地域社会変化の関連性を明らかにした。現役校は統合などにより複数の学校ルーツを持っている。これら全ての学校情報をデータベース化し,さらにマップレイヤーとしてGoogleMap上で視覚化することで学校移動の位置関係も検証した。データベース化した学校総数は和歌山県および奈良県,三重県の一部を含め2300校となった。 成果は地域新聞やインターネットを通じて公開するとともに書籍『熊野の廃校』としてまとめた。また廃校活用施策に応用できるものとして評価をされた。
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