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2014 年度 実施状況報告書

大東亜共栄圏構想と国民のアジア語学習に関する研究―馬来語の事例

研究課題

研究課題/領域番号 26590099
研究機関創価大学

研究代表者

小林 和夫  創価大学, 文学部, 准教授 (00546129)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード戦争と外国語 / 馬来語 / インドネシア語 / アジア・太平洋戦争 / インドネシア
研究実績の概要

本研究の目的は,馬来語(こんにちのインドネシア語・マレー語)を事例として,アジア・太平洋戦争期における大東亜共栄圏構想の鼓吹・浸透に国民のアジア語学習がはたした機能を分析することにある.本研究は「戦時下における国民のアジア語の学習熱が大東亜共栄圏構想を国民のあいだに実体化・身体化する力をうみだし,大東亜共栄圏構想の鼓吹・浸透に親和的に作用した」という作業仮説を基底において研究を進めている.2014年度の研究内容・成果は以下である.

「先行研究の確認と関連する史資料特定のための情報検索および収集」各種データベースの検索によって,図書・論文・新聞記事のみならず未刊行研究レポート・学位論文のレベルにまで遡り,関連する史資料の所在確認を行った.次に,現地調査を要せずに入手可能な史資料は複写依頼をおこない収集した.
「太平洋戦争期の大東亜共栄圏構想と外国語教育政策に関する史資料の精査」アジア・太平洋戦争期における大東亜共栄圏構想や外国語政策に関する先行研究は膨大にあるため,本研究課題と密接に関連した論点を抽出し,それについて精査した.具体的には,刊行されている資史料のうち『大東亜建設審議会関係資料』『榊原家所蔵南方軍軍政総監部関係文書』『学制百年史』『日本教育史・資料集成1~4』を精査した.
「オランダ調査」国立戦争史料研究所(NIOD),国立映像音声研究所(Beeld en Geluid),王立東南アジア・カリブ研究所(KITLV)を訪問し,各研究所が所蔵している日本占領期における史資料(映像も含む)の収集した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に記載した「研究の目的」の内容にほぼ沿った形で研究が進んでいるため。

今後の研究の推進方策

本研究で入手した数多くの史資料の分析にあたって、質的な手法にくわえて量的な手法の有効性が明らかになった。今後は本研究に計量歴史学的なアプローチをくわえることも模索していきたい。

次年度使用額が生じた理由

予定していた研究図書を購入しなかったため。

次年度使用額の使用計画

2015年度は繰り越しが発生しないように助成金を使用したい。

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公開日: 2016-05-27  

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