本研究では、保育園における外国人の園児と日本人の保育者がいかに接するかを分析を行った。中心的に分析した例は次の二つである。1)来日したての園児が日本語がわからない時に三輪車の順番をとる場合と、2)日本語を話せるようになった時に他の日本人園児と関わる場面であった。第一の例では、保育者が争いに対して介在し、第二の例では子供同士が仲裁をした。子供同士が仲裁を行う時は保育者が用いる「これも同じだよね」という規範の共有の言葉を使用していた。また、第一の例のように、言葉が分からない場合には、簡単な言葉「順番」を発して、子供を混乱させないようにしていたことがわかった。さらにインタビューやアンケートも行った。
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