研究課題/領域番号 |
26590105
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研究機関 | 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター及びライフサイ |
研究代表者 |
渋谷 和彦 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター及びライフサイ, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (80645383)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 震災 / レジリエンス / 情報の非対称性 / シミュレーション / パーコレーション / 風評被害 / 復興 / 社会学 |
研究実績の概要 |
2014年度は、研究を進めた結果、以下に示す主要な実績をあげた。①福島県及び宮城県へのヒアリング調査。2014年度は2回ヒアリング調査のため、福島県及び宮城県へ赴き、主として質的データを取得し、内容分析を行った。その結果、風評被害の問題が取引停止に及ぼしている現状と、回答者からの意見を把握することが出来た。②風評被害の社会経済のシミュレーション。 エージェントベースのシミュレーションにより、風評被害の社会経済系のモデルを検証した。これにより、風評被害が情報の非対称性、カスケーディング、パーコレーションの諸知見で説明・再現出来うることを示した。以上の成果を2015年1月15日に国連防災世界会議(東京大)で発表するなど、国内外の学会で報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2014年度当初の予定通り、①ヒアリング、②シミュレーション、③理論的検討を行うことが出来たこと、そして、予算についても問題なく、合理的に使用することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
2015年度も継続してヒアリングを実施する。訪問先は、福島県及び宮城県の各地の他、岩手県や、可能であれば、これらの3県に隣接する県の市町村についても比較検討のため、訪問したいと考えている。また、シミュレーションについても、別モデルを設計・検討することにより、風評被害の実態と本質についての理解を深めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年度は長期間のヒアリングを計画しているため、繰り越すことが有効と判断されるため。
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次年度使用額の使用計画 |
被災地でのヒアリング(週単位で数回)を計画している。
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