研究実績の概要 |
2014年度から3年間にわたって,研究代表者が取り組んできた東日本大震災に関わる研究を完了した. 2016年度は,「風評被害」に関わる研究テーマを中心に,社会経済的な論点について,多角的に考察を深め,各種のシミュレーションや数理モデルを取りまとめた. 今後,研究代表者が目指すのは,研究課題として例示したように被災地が将来にわたって,本当に復興していくための諸研究である.また,地方創生や世界的貿易網についても,震災からの復興同様,我が国の将来を見据えれば,優先度と重要度が高い案件である.今回の研究を通じて見えてきたものは,そうした政策相互間の連関構造である.そうしたテーマを交えることを念頭に入れた発展研究を構想しつつ,そのための基礎研究として本研究を位置づけて,研究を深めることもできた. また,一連の研究成果は,国内外の諸学会において,多くの論文が採択され,そうした場での発表を通じて,被災地の現状と将来について, 筆者が見出した科学的知見を世界に向けて周知出来たと思われる.
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