研究成果の概要 |
本研究計画は,東日本大震災後,顕著に発生している風評被害に関して,経済社会学やComputational Social Science等,社会(科)学的な観点に基づく探究を行い,風評被害の改善や予防につながる提言をまとめた. 特に,①レモン市場としての情報の非対称性の問題,②自己組織性(特にカスケーディング)とパーコレーションの原理を元にした販売ネットワークの維持とレジリエンスの問題を探究し,③エージェントベースのモデルにより検証した.更に,④コースの定理に代表される社会的コスト負担とその補償問題の視点から風評被害の対策と予防について議論を深め,それぞれ有用な知見と成果を得ることができた.
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