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2016 年度 実績報告書

日米同盟と日本医療保険制度の連動

研究課題

研究課題/領域番号 26590109
研究機関大阪大学

研究代表者

杉田 米行  大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (00216318)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード健康保険
研究実績の概要

本研究の目的は、第二次世界大戦後の日本の医療保険制度の形成・展開と日米同盟の形成・定着の間に有機的連関性がある、という仮説を検証することである。日米同盟の存在によって、軍事的安全保障や経済的にも潤った日本が、医療保険制度を充実させ国民・与野党の合意を高めていったからこそ、国内最大の懸案事項だった日米同盟関係を定着させることができたという仮説を、一次資料によって検証したい。本研究は、従来、全く別の学問分野だと考えられていた医療保険(社会保険)分野と外交・国際関係分野を融合させ、学際的融合による新しい分野を開拓する試みである。この目的を達成するために、以下の2点を行った。(1)日米同盟と国際情勢との関連性という観点から、第二次世界大戦後の日本医療保険制度の形成・展開過程を再検討した。
(2)第二次世界大戦後、世界システムにおける日本の位相と、それが日本国内の占領政策・復興に与えた影響を再検討した。本研究では、二次文献調査⇒一次資料による実証研究⇒国内外レビュー⇒研究成果のとりまとめ、という順序で研究を進めていった。(1)に関しては、第二次世界大戦終結から1950年の社会保障勧告までをとりあげ、二次文献を批判的に摂取しながら、一次資料を用いて、国際情勢が第二次世界大戦後の日本医療保険制度の形成・展開過程に大きな影響を与えたことを実証した。(2)に関しては、世界システムにおける日本の位相の変化が医療保険分野に限定すれば、国内政治に大きな影響を与えたことを実証した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] The Yoshida Doctrine as a Myth2016

    • 著者名/発表者名
      Yoneyuki Sugita
    • 雑誌名

      The Japanese Journal of American Studies

      巻: 27 ページ: 123, 143

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 国際規範はどう実現されるか2017

    • 著者名/発表者名
      西谷真規子、杉田米行
    • 総ページ数
      377
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 医療と経済2016

    • 著者名/発表者名
      本間正明、松浦成昭・跡田直澄・河越正明、杉田米行
    • 総ページ数
      466
    • 出版者
      大阪大学出版会
  • [図書] Social Commentary on State and Society in Modern Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Yoneyuki Sugita
    • 総ページ数
      181
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2018-01-16  

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