研究課題/領域番号 |
26590118
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
秋元 樹 淑徳大学, 社会学部, 教授 (20167844)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 仏教 / ソーシャルワーク / Practice-based Research / カリキュラムデザイン / スリランカ |
研究実績の概要 |
1.2014年6月第3回国際実践調査会議(ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ)にて、"The Application of Practice Research at Macro Level in Social Work: A Study on Curriculum Design by Sri Lankan Buddhist Monks"を報告、参加者と討議。 2.現地の政治、社会状況、仏教界内の事情等により、調査時期、方法、ゴールとする調査研究対象プログラムのシフトその他、調査研究の根幹に関わる変化への対応。Practice-based researchにあって必然的に伴う外部攪乱要因への対応のレッスン。 3.2015年1-3月Anuradhapura, Polonnaruwa Districtsの各3 Sub-districtsの仏教寺院計200の訪問、他形式悉皆調査実施を決定。うち、Anuradhapura District100寺院についてはプリテストの後、成功裏に終了。調査拒否無し。上座部系でありながら調査実施のすべての寺院で何らかの“ソーシャルワーク”活動を行っていることが判明。貧困対策、高齢者/児童の養護、内戦後遺症への対応、水の供給ほかのSocial Development的プログラムほか。 4.3月19-23日、現地調査モニタリング、調査員等関係者との調査内容の検討のため現地訪問、議論、打合せ。上記3を踏まえ、Polonnaruwa Districtについては対象を全Sub-districtsに拡大、さらにAnuradhapura Districtにあるすべての尼僧住職寺院を対象に含めることに合意。4月からその調査に入る。 5.全期間を通してe-mail, skype等コミュニケーション手段を用いて議論、検討、研究遂行。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.現地社会・政治状況、仏教界内事情 2.実際に調査をフィールドで行うpractitioners の来日予定(経費は自費)が先方事情により延期された。 3.収集データ、現地側分析等のシンハラ語から英語への翻訳の遅れ。 4.当初申請研究費経費が大幅に削減され支給されたため、研究者が現地に足を運ぶこと(回数)が困難、多くをe-mail等通信手段に頼らざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
1.現地調査の継続、データ収集、現地調査員・連絡員間でブレーンストーミング的分析検討、これを踏また英語による中間報告を得る。(6月予定) 2.研究者が現地へむかい、その分析検討に加わる。 3.現地調査実施者、プログラム実施予定大学関係者とともに僧侶に対する“ソーシャルワーク”教育のカリキュラムデザインに向かう。(西洋プロフェショナルソーシャルワークの典型カリキュラムについての伝達を含む。) 4.結果のdissemination.
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次年度使用額が生じた理由 |
1.研究者の学会出張、現地モニタリング出張等経費を翌年度必要経費を確保するため、自費によって支出した。 2.現地調査に要した経費(主にガソリン代、翻訳代)はすでに年度末に立て替え支出をしているが、請求手続きが遅れている。
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次年度使用額の使用計画 |
1.現地調査に要する諸経費(主にガソリン代、翻訳代)900,000円;2.研究者の現地訪問2回、(調査者、関係者とのデーター分析、カリキュラムデザイン検討会議、ワークショップの開催)2回、600,000円;3.データー整理アルバイト 100,000円;4.現地ワークショップ開催諸費用 50,000円;5.その他諸経費 47,064 円
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