本研究の主たる目的は,愛着(アタッチメント)の内的作業モデルを厳密に測定することである。この種の研究は,世界でも数例しかない。また,先行研究の抱える問題を克服する試みを行った。 本研究の最大の意義は,本来無意識的とされる,愛着の内的作業モデルの自動的な働きを測定することである。現在使用されている愛着の内的作業モデルの指標の多くは,質問紙等の顕在的な指標であり,愛着の内的作業モデルの潜在的な本質を測定できているとは言い難い。ゆえに,潜在的態度を測定する方法を利用して,内的作業モデルの潜在的,自動処理部分を測定した。
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