対人場面における相手との関係と感情の関係について広く検討した。当初は他者に意図せずに被害を与えた場面での相手の関係価値と罪悪感、和解行動について検討することを計画していた。ところが、必ずしも関係価値が罪悪感を上昇させないことが明らかになったため、関係価値をどのように操作すればよいのかを検討した。その結果、相手のコミットメント・シグナルや社会的注意が親密さの感覚を上昇させることが明らかになった。今後の研究では、コミットメント・シグナルや社会的注意を操作することで関係価値の実験操作が可能になると考えている。
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