ホームレスの就労自立に必要な4つの社会適応スキル(社交性・機転性・不当受容・不正受容)を測定する尺度SWITCHを開発した。また,就労支援センターの要望を受け,在所者のうち精神科に自閉症スペクトラムの診断を仰いだ方がよい人とその必要のない人を識別するための発達障害1次スクリーニングテストを作成した。 フォーラムシアターの技法を基に,ホームレスの社会適応スキルをトレーニングする方法を開発し,実施した。3年間の実践データを元に,プログラムおよび実演するシナリオの改良を図った。最終年度に実施したトレーニングプログラムが,ホームレスの社交性・不当受容・不正受容を改善する効果を持つことが確認された。
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