本研究は、認知課題遂行中の自動的エラーモニタリングとそれに伴う眼球運動プロセスを明らかにするために行われた。具体的には、[1+4=5 6]のような刺激を提示し、左端の数字「1」と答え「5」を加えると右端の数字「6」と等しいかどうかを判断することが求められると、1+4=5という足し算が間違っていても課された課題とは無関係にも関わらず、課題に要する時間に遅延が生じた。また、誤答式が含まれる左方向への眼球運動の広がりが見られた。これらの結果は、誤答式を見ただけで自動的にエラーモニタリングが駆動している可能性を示している。ただ、再実験では異なったデータが得られており、さらに検討が必要である
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