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2014 年度 実施状況報告書

動物とのアタッチメント関係が人にもたらす利益に関する神経・生理的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 26590154
研究機関山形大学

研究代表者

藤岡 久美子  山形大学, 教育実践研究科, 准教授 (80306472)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード伴侶動物 / アタッチメント
研究実績の概要

心臓疾患患者の研究においてペット飼育者の生存率が高いことが示されて以来(Friedmannら,1980)、欧米を中心に人と伴侶動物の関係が人に与える影響に関して重要性が認識されるようになった。動物介在諸活動(動物介在療法、動物介在活動、動物介在教育)の実践が盛んになるとともに、動物との触れ合いが人の心身の健康に与える影響に関する科学的検証がなされている。特に、近年は人と伴侶動物とのアタッチメント(愛着)関係に関して、人と人のアタッチメント関係との比較が行われてきている。
本研究は、アタッチメント対象としてのペットがもつ情動調整機能に着目し、神経・生理学的アプローチにより検討し、動物との関わりが人の健康に対してもたらす利益のエビデンスを示すことを目的とする。初年度は、人へのアタッチメントのスタイルと伴侶動物とのアタッチメントの関連を大学生を対象とした質問紙調査により検討した。
分析の結果、伴侶動物へのアタッチメントあり方は、人へのアタッチメントスタイルによって異なる傾向が示された。他者との親密な関係を回避する「回避型」の者は、他のアタッチメントスタイルの者よりも、伴侶動物を情動調整機能(ネガティブな感情を緩和する機能)を持つ特別な存在ととらえていた。また、伴侶動物が飼い主の意図や感情に対して応答的な行動を取っていると感じる飼い主ほど、伴侶動物を特別な存在ととらえていた。伴侶動物とのふれあいを楽しむ程度については、アタッチメントスタイルの差は示されなかった。
これらの結果を踏まえて,対象者の選定と手続きの精査をおこない、ペット刺激への神経・生理反応の測定を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

申請時に計画していた機材(携帯型NIRS)の購入が、配分額では不可能であり、研究計画の変更が必要となった。

今後の研究の推進方策

配分額では購入が不可能な機材は、レンタルに変更する。使用期間が限られるため、対象者数を当初計画よりも減らす。

次年度使用額が生じた理由

申請時に初年度に購入予定であった機材をレンタルに変更するため。および、研究の遅れによる。

次年度使用額の使用計画

研究の進行に合わせて機材をレンタルするため、最終年度までに使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Adult attachment style and human - pet attachment2015

    • 著者名/発表者名
      Fujioka, Kumiko
    • 学会等名
      The 14th European Congress of Psychology
    • 発表場所
      Milan, Italy
    • 年月日
      2015-07-07 – 2015-07-10

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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