研究課題/領域番号 |
26590166
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
藤後 悦子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (40460307)
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研究分担者 |
大橋 恵 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (30454185)
井梅 由美子 東京未来大学, こども心理学部, 助教 (30563762)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | スポーツハラスメント / ママ友関係 / 指導者 / 小学生 / チームの親 / 傷つき体験 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、指導者、選手、親をも含むスポーツハラスメントについて、先行研究を踏まえ、量的および質的調査を実施し、これらの結果を取り入れたスポーツハラスメント防止プログラムを作成するものである。 H26年度の研究計画としては、1.スポーツハラスメントに関連する文献研究を実施すること、2.地域スポーツにおけるスポーツハラスメントの実態調査として、チームスポーツの指導者、親に対してインタビューを実施することとした。 本年度の成果は、前者の文献研究においては、スポーツを取り巻く「子育て期における友人関係の葛藤」と「地域スポーツにおけるハラスメント」について2本のレビュー論文を執筆した。1本は東京未来大学保育・教職センター紀要に掲載、もう1本は現在投稿中である。 次に後者のインタビューに関しては、親対象のインタビューは現在分析中であり、その結果をH27年度の日本心理学会で発表予定である。コーチインタビューについては現在進行形であるが、加え来年度のコーチ対象のWeb調査に向けて、コーチ対象に自由記述による調査を実施し、現在論文投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、スポーツハラスメントや地域スポーツにまつわる親の関係についてのレビュー論文を執筆した(1本紀要として発行、1本は投稿中)。また、親を対象としたインタビューを実施し、現在分析中である。来年度のコーチWeb調査に向けて自由記述を主としたWeb調査を実施し、現在投稿中である。 一方で、コーチインタビューがコーチの調整が難しく、現在も進行形である。以上の理由から「おおむねに順調に進展している」との自己評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の今後の予定は、H27年度に指導者、親を対象としたWeb調査を実施する予定である。現在、親インタビュー、指導者インタビューを行っており、これらを予備調査として項目決定を行い、予定通りWeb調査を実施する。
H28年度にはこれらの調査をもとに、予定通りメディア教材を取り入れたスポーツハラスメント防止プログラムの開発を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は、H26年度からH28年度のメディア教材作成に向けての撮影を行う予定であったが、H26年度は文献研究とインタビューを中心に行い、撮影は次年度以降に行うこととなっためビデオ購入費分が繰り越しとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
H27年度はWeb調査をコーチ対象と親対象の2本実施予定である。また、昨年度繰り越した物品費は、予定通りビデオを購入し、H28年度の教材作成に向けての実際のスポーツ場面でのビデオ撮影を行う。人件費については、継続中のコーチインタビューのテープ起こしやWeb調査の自由記述の分類等で必要となる。旅費は、成果発表のため日本心理学会と教育心理学会への旅費に充てる予定である。
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