本研究は,複数の対象からなるグループ全体としての魅力評価に関わる要因を特定し,魅力評価を予測するモデルを提案することを目的とした。研究1ではグループ構成員の顔の魅力を全体として比較可能か調べた。研究2では,3-5人集団の魅力評定課題を課し,グループ内の分散がグループ全体としての魅力に及ぼす影響を調べた。研究3では,装具としての衛生マスクが顔の魅力に及ぼす影響を調べた。研究2では分散の効果は全体的な魅力が低いときに,宇ループ全体の魅力を下げることを明らかにした。研究3では衛星マスク効果を発見し,マスク装着時の顔の魅力は遮蔽による平均化と不健康さのプライミングに基づくというモデルを提案した。
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