本研究は、様々な子育て・教育上の困難に直面した家族が形成するパーソナルなネットワーク、あるいは困難を乗り切る際に活用する支援のネットワークが有する特徴と、それが個々の家族を支える機能を明らかにすることを目的としたものである。 この目的を達成するために、本研究では、1)不登校の子どもを持つ家族の自助グループを対象にした参与観察、2)子ども支援をミッションとするNPOとその利用者(子ども・保護者)を対象とした質問紙調査、3)インターネット・モニター調査を実施し、困難に直面する家族が形成する承認とケアのネットワークの特質を実証的に解明することを通じて、上記の目的に関わる一定の知見を得ることができた。
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