本研究では大学教育改善のため米国の大学院協議会(CGS)と全米カレッジ・大学協会(AAC&U)が1993年に開始したPFFイニシアチブ(大学教員準備研修推進計画)の成果と現状を対象とした。公式の評価報告書ではプロジェクトは76の拠点大学と295の協力大学が参加し成功を収めた。その成果は大学教員資格制度となって多くの大学で活用され得いる。PFF受講者は大学教員に採用された後、高い職務遂行能力を示すが、その効果は永続的ではない。大学教員のキャリアを通じた職務能力の向上を図るにはTA研修、PFF、FDをまとめてプロフェッショナル・ディベロップメントとして組織化する必要があるだろう。
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