研究課題/領域番号 |
26590212
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮原 啓造 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (20432528)
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研究分担者 |
近藤 佐知彦 大阪大学, 国際教育交流センター, 教授 (70335397)
歳岡 冴香 大阪大学, 国際教育交流センター, 助教 (40708468)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教育情報システム / 学生交流 / 支援 |
研究実績の概要 |
これまで,留学生の立場から語られることが主であった「学生交流支援」に関して,ステークホルダーの拡大による視点の複合化と,支援ニーズ自体の多様化という観点から,その支援方針を整理・統合することを通じて,双方向学生交流を推進することが本課題の目的である. その目的達成のために,中間年度である平成27年度は以下を実施した:(1)支援システムの設計;(2)支援システムの製作:(3)実証試験(前半). (1)および(2)については,設計を経てシステム(「留学ポートフォリオ」および「HELP/MEnTOR」)を製作した.(3)については,まず派遣プログラムにおいて「ポートフォリオシステム」の運用を,また受入学生についても「HELP/MEnTORシステム」の運用を開始し,現在その効果を検証中である. これまでの実施結果から以下の2点が確認された:(1)システム仕様設定の妥当性;(2)システム基本性能の妥当性. 平成28年には,実証試験を継続し必要に応じてシステム改良を検討するとともに,これまでの実施・検討結果を整理し,その広報に務める.なお平成27年度には,成果を公開するために雑誌論文(6件)および国際学会(4件)を発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は,支援システムの設計製作と実証試験(前半)を実施した.平成28年度には試験を継続実施すると共に,システム改良を検討しつつ広報に務める.また必要な基本情報の調査と検討は平成28年度以降も引き続いて実施し,結果を随時システム仕様へ反映させるなど今後もシステムの改良を進める予定である.
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今後の研究の推進方策 |
次年度(平成28年度)は本助成に係る期間の最終年度である.次年度およびそれ以降には,本研究を通じて構築したシステムの運用を継続すると共に,その改良について検討を続ける.さらに,システムに必要な基本情報の調査検討を引き続き進める. 前述の通り,本システムの開発費用には学内措置等の他経費も導入しており,本助成に係る期間(3年間)の最終年度である平成28年度およびそれ以降も同様にシステムの改良を進める予定である. なお実証試験の実施項目に挙げている「受入留学生の母国教育機関における学習履歴情報と,日本側大学における教育成果との照合」に関しては,引き続いて本人への説明と同意形成を確実に実施できるよう作業を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度に生じた該使用額(102千円)とほぼ同額(107千円)がそのまま繰り越された.
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度分として請求した助成金の費目のうち旅費等へ組み入れて,研究課題に沿った目的のために使用する.
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