研究課題/領域番号 |
26590219
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
小松 太郎 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (20363343)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 社会的結束性 / ボスニア・ヘェルツェゴビナ / 学校運営 / 民族融和 / 平和 / 紛争 |
研究実績の概要 |
研究期間三年目は民族混在性の高いブルチコ地区を中心に、学校運営協議会委員および学校関係者への面接調査を行った。その結果、以下の3点が確認できた。第一に、学校運営協議会委員の民族混合性は、必ずしも地域社会内の社会的結束を促す学校運営につながっていないこと、第二に、しかしながら、多民族地域社会においては学校運営の正統性(legitimacy)確保にために民族混合の委員構成は以前として必要とされていること、そして第三に、異民族の生徒、親、教師間で交流を生む多民族統合学校の意義は地域社会で概ね受け入れられており、その実現のために各民族の代表者で学校運営協議会が構成されるのは不可欠であること、などが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当局や関係者の協力を得ながら、調査研究を遂行することが出来た。研究成果については、三年間のものをまとめたものを今後、学会等で発表していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果は2018年度中に論文の形でまとめ、書籍化する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた調査手法を変更したため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究期間延長により、3年間の研究成果について国際会議(INEE)にて発信し、意見交換を行う。
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