社会学的研究において若者期の拡散や溶解といった現象―すなわち若者期がその境界を曖昧にしながら拡大していること―が指摘されているものの、その実態は実証的には明らかにされていない。そこで本研究では、おもにインターネット・サーベイを通じて、若者文化からの<卒業>(次の段階への移行)がどうなされるのか(日本社会において「人はどう若者でなくなるのか」)を中心に「後期若者」の価値観やライフコースのあり方を調査した。 ここでは、40歳代でも完全に自分が若者でないとする者が4割以下にとどまることや若者認識と学歴・職業に関連性があることがみえてきた。
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