研究課題/領域番号 |
26590224
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研究機関 | 広島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
江原 智子 広島商船高等専門学校, 一般教科, 准教授 (20635255)
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研究分担者 |
井上 聡 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (00723959) [辞退]
オチャンテ カルロス 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (20617576)
ウォルシュ アンソニー 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (40617578)
長野 真澄 環太平洋大学, 次世代教育学部, 准教授 (40633699)
小嶋 隆宏 (小嶋隆宏) 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (70727635) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 大学留学生 / 学校支援ボランティア / 地域連携 / 持続可能性 / 活動の自律性と発展 / 活動支援 / ジャーナルとポートフォリオ |
研究実績の概要 |
最終年度における活動は、主に3年間の活動を通して得たデータの分析と考察であった。その後、それらの内容を研究成果報告書として冊子にまとめた。研究成果の総括として、本研究の成果は以下の3点に集約できる。(1)「学校支援ボランティア」活動としての教育現場への貢献と効果(2)学部年齢の留学生への活動支援の構造化(3)学部留学生の日本における社会性の成長を促進 (1)学校支援ボランティアは地域の教育力を活かし、教員の負担軽減および地域に開かれた学校つくりを目指す活動であるが、留学生の学校支援は当初、学校教員への聞き取りでは多分に懐疑的であった。留学生を学校現場でどのように活かすか、期待よりも不安の声が多く聞かれたが、地域の教育委員会の協力を得たり、比較的長期間の実践活動の中で大学側と学校現場に信頼関係が醸成されることで、現場教員が自発的に教育活動へ適用し研究授業や公開授業に発展させる事例を得た。当事業が学校教員の教育活動の機会・材料を担保・保障することで「学校・教員支援」としての意義・効果を示すものといえる。 (2)学部留学生は、母国で中等教育まで修めており、ある程度の精神的成長が見込めるが、まだ年齢も若く専門性も高くないため、日本における留学生には、大学側の公私にわたる関わりが必要である。留学生の活動報告書および面談から、大学における各専門分野の教員の協働による支援が、技術的かつ精神的な成長を促進した様子が伺われた。 (3)定期的なジャーナルおよび面談内容から、当事業が学部留学生にとって日本社会の基盤となる学校制度や教育現場を直接的に知る機会となり、更に貢献する側として主体的に活動を深化させるなどの体験を重ね、異文化社会における活動者として自信を得ていた様子がうかがわれた。長期期間での活動を通し、留学生間に相互支援の形が自然発露的に出現したことも彼らの社会的成長の一端を示すものといえる。
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