研究課題/領域番号 |
26590228
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
久保田 善彦 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90432103)
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研究分担者 |
人見 久城 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10218729)
司城 紀代美 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (30707823)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 各教科の教育 / 理科教育 |
研究実績の概要 |
第一に文献調査おおび現地調査による先行実践および先行研究のレビューを行った。国内外における理科のUDLに関連する実践と研究成果のレビューした。主に,UDLの先進国である米国のCAST(Center for Applied Special Technology)を対象とし,文献調査と共に現地調査を行った。CASTは,米国のUDLを牽引する団体である。CASTの考えを反映した学校経営を行っている,コロンバス(インディアナ州)およびシカゴ(イリノイ州)の学校訪問を行った。 第二に,授業観察や質問紙調査から,理科の問題解決場面におけるつまずき等から,児童の思考過程を明らかにし,個人差の観点から分析する予定である。その基礎調査として,ワーキングメモリの測定方法を検討し,実際に小中学生を対象に測定し,認知特性の把握した。 また,理科におけるユニバーサルデザインの授業を試行し,その成果を分析した。授業デザインと共に,評価の方法に関する知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「UDLに関する調査」と「授業場面における思考過程調査」「認知特性の調査」等から,理科の問題解決場面におけるUDL方略のデザイン原則(案)を策定し,それをもとに授業デザインをすることを本年度の目標とした。「認知特性の調査」の手法を検討時期が遅かったことから,「授業場面における思考過程調査」は,一部の実施に留まっている。ただし,観察対象校は決定しているため,次年度はじめには実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
27年度は,「授業場面における思考過程調査」「認知特性の調査」を関連させた授業デザインを検討し,研究協力者の学級で実施する(デザイン実験(1))。ここでの授業観察および評価テストの分析結果から,デザイン原則(案)を導出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度予定した海外視察を次年度に実施するため。
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次年度使用額の使用計画 |
旅費として利用予定である。
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