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2016 年度 実績報告書

理科の問題解決場面に特化した学習のユニバーサルデザイン方略の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26590228
研究機関宇都宮大学

研究代表者

久保田 善彦  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90432103)

研究分担者 人見 久城  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10218729)
司城 紀代美  宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (30707823)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード教科教育
研究実績の概要

一人の教師が,教育方法を工夫することで,より広い個人差に対応しようとする「学習のユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning:以下UDL)」に注目が集まっている。本助成では,言語性ワーキングメモリ低位児に着目し,理科学習を中心とした問題過程における思考のつまずきや成功事例を考察した。
第一に,言語性ワーキングメモリを測定しワーキングメモリ低位児を抽出した。測定には,樋口ら(2001)の開発した,「児童版集団式リーディングスパンテスト」を採用した。第二に,ワーキングメモリ低位児の学習状況を観察した。板書を写すことやスケッチに困難があることや映像資料による支援の可能性が明らかになった。第三に,ワーキングメモリ低位児の全国学力・学習状況調査(理科)の解答傾向を分析した。複数条件を同時に比較検討することが困難であること,重さや粒子,方位などに強固な既有概念を持つこと,なじみの薄い器具の名称や類似する用語の区別が困難であること,メンタルローテーションが困難であることなどが示唆された。
以上の研究から,ワーキングメモリ低位児のUDL方略を検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 言語性ワーキングメモリと理科学習:全国学力・学習状況調査(理科)の解答傾向から2017

    • 著者名/発表者名
      久保田善彦 平澤林太郎
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部紀要

      巻: 67 ページ: 179-187

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] ワーキングメモリ低位児のノートテイキングの特徴2016

    • 著者名/発表者名
      寺島 優子 久保田善彦
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部教育実践紀要

      巻: 2 ページ: 259-263

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 英語における「書くこと」に関する協調学習の効果について2017

    • 著者名/発表者名
      岡圭佑 久保田善彦
    • 学会等名
      第15回臨床教科教育学セミナー
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2017-01-07 – 2017-01-07
  • [学会発表] モニタリングカードを用いた算数の文章問題の解法支援の研究2017

    • 著者名/発表者名
      藤浪友美 久保田善彦
    • 学会等名
      第15回臨床教科教育学セミナー
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2017-01-07 – 2017-01-07
  • [学会発表] 教育活動から生まれるスクールカーストに関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      日向聡貴 久保田善彦
    • 学会等名
      第15回臨床教科教育学セミナー
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2017-01-07 – 2017-01-07
  • [学会発表] 言語性ワーキングメモリと理科の学習-全国学力・学習状況調査の回答傾向から-2016

    • 著者名/発表者名
      久保田善彦 平澤林太郎
    • 学会等名
      日本科学教育学会年会
    • 発表場所
      ホルトホール大分
    • 年月日
      2016-08-19 – 2016-08-19

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公開日: 2018-01-16  

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