研究課題/領域番号 |
26590230
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松岡 樂 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50135117)
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研究分担者 |
宮崎 樹夫 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10261760)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ゲーミフィケーション / 家庭学習 / 協働 / 論証 |
研究実績の概要 |
中学校段階で論証学習が意図されている国は増加しているが,論証の学習状況の改善は国内外で重要な課題である。この課題を解決するためには,学校での授業に加え,家庭学習の充実が欠かせない。そこで,本研究は,家庭での中学生による論証の学習を改善・充実するために,ゲーミフィケーションの視点に基づき,開発済みの論証学習支援システムを用いて,協働型論証学習ゲームを開発することを目的とする。この目的を達成するために,本年度は,論証ゲームの試作,試作版の改善点の特定,論証学習ゲーム英語版の検討について,次の実績を得た。 【論証学習ゲームの試作】昨年度決定したゲームの基本設計とコースウェアに基づいて,論証学習ゲームを製作した。製作にあたっては,所属機関内に開発チームを構成しWebコンテンツ業者とともに開発を進めた。 【試作版の改善点の特定】製作されたゲームについてタブレットでの試用とによるゲームの開宴点を特定した。その結果,コンテンツの難易度に基づく再編成,報酬システムの改善が必要であることが判明した。また,Flashで動作するゲームの普及が期待できないことからHTML5やUnityで動作するゲームの開発を今後進めていくことが決まった。 【論証学習ゲーム英語版の検討】海外の教育研究においてゲームによる学習が国際的に進展していることを受け,論証学習ゲームの英語版を作成する必要があることが確認され,その方法について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究実施計画として予定していた以下の事項を達成できたため,上記のように判断した。 ー論証ゲームの試作と試用
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今後の研究の推進方策 |
【論証学習ゲーム日本語版の完成】今年度特定された改善点に基づいて論証学習ゲームの日本語版を完成する。 【論証学習ゲーム英語版への翻訳】完成版を英語版に翻訳する。 【協働のための方策の考案】論証学習ゲームをネット上で友人と協働するための技術的な方策を考案する。 【協働型ゲームとしての再制作】考案された方策に基づいて論証学習ゲームを協働型として再制作する。
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次年度使用額が生じた理由 |
論証ゲームが試作段階であるため,予定していた製作費を当該年度に支出する必要がなくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
H28年度請求額と合わせて,論証学習新ゲームの製作費として使用する。
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