研究課題
これまで本研究では,算数科における論証指導に必要な教師の数学的知識をテーマとして,小学校教師(教員養成系の学生を含む)が児童の解答を評価するときに必要となる論証認識について文献研究や調査研究を進めてきた。最終年度にあたる平成28年度は,過去2年間にわたる研文献研究及び調査研究の成果を総括し,国内外の学会において成果発信を行った。文献研究では,D. Ballらが提唱した「教えるための数学的知識」の枠組みに加えて「教師の気づき」という視点を考慮して,論証指導に必要な数学的知識のカテゴリーを再検討した。その成果と課題については,2016年9月に研究ミーティングを行い,研究代表者(柳本)・研究分担者(真野)・連携研究者(宇野)の間で共有し,2016年10月に弘前大学で開催された日本数学教育学会第49回秋期研究大会で発表した。また,文献研究と調査研究の成果については,2016年7月にドイツ・ハンブルクで開催された第13回数学教育世界会議(ICME13: 13th International Conference on Mathematics Education)に研究代表者(柳本)と研究分担者(真野)が参加し,初等教員養成部会(Pre-service mathematics education of primary teachers)において論文発表を行うことができた。ICME13で発表した論文は,書籍(英文)の一つの章として刊行される予定であり,現在出版に向けた準備を進めている。
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International Journal of Science and Mathematics Education
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1007/s10763-016-9765-3
日本数学教育学会誌『数学教育』
巻: 98(7) ページ: 16-19
日本数学教育学会『第4回春期研究大会論文集』
巻: なし ページ: 139-146