オーストラリアの歴史教育におけるキーコンピテンシー育成の理論と実践

2015 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 26590242
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 下村 隆之 近畿大学, 教職教育部, 講師 (50633781)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: オーストラリア / 歴史教育 / 中等教育 / キーコンピテンシー

研究実績の概要

本研究は、挑戦的萌芽研究のカテゴリーで採択されたテーマであるため、日本国内での過去の研究成果は乏しい。したがって、初年度である平成２６年度は、現地調査を実施し、オーストラリア現地での資料収集に努めた。2年目である本年度は、現地で収集した資料や実地調査の分析を試みた。シドニーの中等教育学校６校の教諭のインタビュー調査ならびに授業参観調査の分析、ニュー・サウス・ウエールズ州の歴史教育の教育政策やシラバス・ガイドライン、関連して大学入学資格試験であるＨＳＣ（Higher School Certificate）における歴史科目の試験問題の傾向や過去問題分析を実施し、オーストラリアの中等教育における歴史教育が如何なる歴史リテラシーならびにコンピテンシーの獲得を目指しているのか細部に目を向けた分析を試みた。
また、これにより分析から派生的に入手が必要となった文献資料の収集をおこなった。具体的には、歴史教育における６つの概念とその評価方法に関する文献等である。
本年度は後期より妻の出産にかかわる有給休暇ならびに平成２８年度８月まで育児休業を取得したため、今後の研究は平成２８年度後期以降に引き継がれる。したがって、平成２７年度の研究予算の多くは平成２８年度に引き継がれ、平成２８年度後期には平成２７年度に予定していた現地シドニーでの第二次調査を実施し、研究の深化を図り、その成果を学会等で報告する計画となっている。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

やや遅れていると示したが、これは妻の出産に伴う有給休暇の取得と育児休業の取得のためであり、遅れた部分は復帰後研究の延長を申請することにより解消される。

今後の研究の推進方策

平成２８年度後期より業務に復帰するため、後期に第二次調査を実施し、翌年度に研究成果を各方面に報告する。

次年度使用額が生じた理由

平成２７年度後期より妻の出産にともない有給休暇ならびに育児休業を取得したため、研究活動は前期で中断している。

次年度使用額の使用計画

平成２８年度後期より大学業務に復帰するため、中断後の研究は復帰後引き継がれる。